俺のアイドル握手会惨敗記

アップアップガールズ(仮)

僕は握手会が苦手です。天界から舞い降りてきた天使たちと同じ目線で対話する。そんな天上人との対話だけでも卒倒ものですが、それに加えて握手という物理的な接触をしながらというハードル、初対面の人と握手をして会話をする文化がない日本人には酷と言うしかありません。「天は人の上に人を造らず」という福沢先生の御言葉は残念ながらアイドルには当てはまりません。

天上人との謁見の列に並んでいる間「○○さんにはこういう話をして…」「この前のブログは…」「twitterで…」「MCのあの発言が…」と何を話題にすれば良いのか思案してしまいます。しかしそれは凡人による無駄な足掻き。握手券をスタッフの方に渡して、一歩、そして二歩と、右、左、右、左と足を動かして視界に捉える天使の横顔がくっきりとそして大きくなるにつれて、今までの浅はかな思惑のあれこれは神隠し。頭の中があばばばばばとなった僕をにっこりと軽い笑顔で迎える優しさに益々「福沢先生は大間違いだ!」と明治維新を全否定する気持ちが強くなります。

しかも信じられないことに、僕の前にいるアイドルファンの方々はしっかりとコミュニケーションを取られている。心から感嘆してしまいます。僕は基本「ありがとうございます」しか言えません。あとお腹が痛くなります。そして剥がされるがままにです。

自分を含む握手会弱者の皆さんに少しでも勇気を与えられることができれば、そして握手会の失敗談的な枠組みのブログは少ないかなと思い、僕の握手会惨敗の歴史の一部をブログに綴ってみました。握手超人の皆さまには「こんな弱者もいるのか」と「握手力…たったの5か…ゴミが」と一笑に付していただければ本望です。また、アイドルと握手すると記憶の大部分がぶっ飛ぶ病(YAMAY)を抱えているので、ファジーな箇所はご容赦いただければと思います。

惨敗① アップアップガールズ(仮)

アップアップガールズ(仮)

ドキュメント・フォトブック「RUN! アプガ RUN!(仮)」の販促イベントで、写真集の購入者はアップアップガールズ(仮)のメンバー全員と握手というものでした。今思うとサイン会の方が良かった気もしますが、それは気のせいです。

僕「今度の横浜ブリッツのリベンジ決戦行きます。チケット買いました。」
森咲樹「本当ですか!ありがとうございます!!(過剰に喜びを演技する)」
森咲樹「(隣のメンバーに)横ブリ来てくれるってー!!!」
隣メン「(あっそうですか…)」
僕「(…そうですよね)」

「RUN! アプガ RUN!(仮)」は全国の地方アイドルとの対バンツアーから横浜ブリッツ大決戦までのドキュメントで、この写真集を買ってる人が横ブリリベンジ決戦に行くのって、割と普通ですよね。。。なんか森ティーが過剰な反応をしてくれたのですけど、握手会弱者の僕は面食らってしまいリアクションがとれませんでした。記憶が飛んでいるので森ティーの隣のメンバーが誰だったかは思い出せません。隣のメンバーが1ミリも悪くないことは自明です。ファンの方と握手していましたし!

惨敗② 東京女子流

東京女子流

松井寛+東京女子流

この日はセンターの新井ひとみ(通称ひーちゃん)が握手会に参加できなかったため、東京女子流の数多くの楽曲の編曲を手掛け、モーニング娘。「笑顔YESヌード」やBerryz工房「Mythology~愛のアルバム~」などハロプロ関連の名曲のアレンジャーでもある松井寛(通称松井ひーちゃん)さんが代打のセンターとして握手会に参加しました。

僕「松井さん推しなんですよ」
庄司「そうなんですかぁー!(笑顔)」
僕「実はヒロシさん推しでして」
中江「ふふふ。隣、隣!(笑顔)」
僕「今日は松井さん目当てで来まして…」
松井「いやすみません!」
僕「この前の○○にも遊びに行かさせていただいたんですよ」
松井「あっ!ホントすみません!(がっちり握手)」
僕「(満面の笑顔で)いやー松井さん推しなんですよ」
山邊「(あっこの人ゲイだ)」

東京女子流の山邊未夢(通称隊長)からゲイとして認知をいただきました!隊長ー!!逆にゲイとして認知したのなら、もっとフレンドリーに接っしてくれてもいいんじゃないですか(泣)!教訓としては、たとえ男だとしても自分の推しを他のメンバーに伝えるのは厳禁ということでしょうか。

惨敗③ lyrical school(リリカルスクール)

リリスク

いまやおしゃれアイドルの代名詞的存在になりつつある(?)リリスク。元々美大系のグループなので当然といえば当然ですが、おしゃれなのにフレンドリーで最高な人たちです。しかし僕には眩しすぎて握手の時は立ち尽くしてしまい心の中で土下座してしまう存在です。

僕「ありがとうございます」
?「お仕事ですか?」
僕「いや…、プライベートです」
?「(あれって感じの表情)」

そもそもですねリリスクの6人と握手っていうのが、僕を殺しますよ!記憶がほとんど無いです!正確に言うと記憶の中の「絵」が無いです。なんとなくの表情、前後の景色、声色、背中の感覚、そんなのしか覚えてません。あとアイドルのライブ見て握手してお金を貰えるなんてそんな仕事があったら今すぐ教えて欲しいです!普通に私服で、しかも土日だったんですけどね…。なんであんなことを言われてしまったのでしょうか。

惨敗④ Berryz工房

ベリーズ工房

アイドル界随一の個性派集団ベリーズ工房。10年選手としての貫禄は圧倒されてしまいます。はっきり言ってコワいです!でもめっちゃ良い人たちです。特に(夏焼)みやびちゃん!人としての位が違いすぎて仰げば尊しというか、下から見上げるような存在感はアイドルの中でも郡を抜いています。特に熊井ちゃん!

僕「ありがとうございます」
嗣永「(しかめっ面で僕を見る)」
僕「?(ももちを見直す)」
嗣永「(眉間にシワをよせている)」

なんか俺した!?ももちでもファンにこんな顔するのかと…。潜入捜査の警官に対応する売人という演技を特別に見せてくれたのだと思いたいです。他の人はみんな普通だったのになんで嗣永プロだけ!!

惨敗⑤ 吉川友

吉川友

CDは持っていましたしYouTubeで動画も見ていたのですが、動く実物の吉川友を拝見するのは初めてでした。ミニライブでしっかりと吉川友を堪能し、きっかの歌の上手さに圧倒され、さらにトークの上手さに親しみを覚えるまでになりました。「こんなに綺麗な人と握手をしてしまっていいのか…」と若干のためらいと興奮を抱えて握手会に向かいました。

僕「今日が初めてでして」
吉川「ホントですかー!じゃー今度のワンマンも来てくれるかなー?」
僕「(これはいいとも的なフリ!のっからなきゃダメだのっからなきゃ…)」
吉川「(間髪入れずに)いいともー!!!(ガッツポーズ)」
僕「(オマエが言うのかよ!)」
僕「(どうすればいいのか分からず、脇にいるスタッフに「助けて」と視線を送る)」
スタッフ「(苦笑いを含めながら下を向く)」

これが噂に聞く「狂人きっか」かと思ったのを鮮明に覚えています。迷惑ヲタを全力で剥がすスタッフも迷惑アイドルに対しては見て見ぬふりを決め込むということを学びました。いまだにリアクションの正解が分からないのですが、たぶん殴る蹴るとかそういうのが正解なような気がしています。

惨敗⑥ みきちゅ

みきちゅ

仙台在住で自ら作詞作曲(※ブッキングも!)をする、かなり珍しいDIYタイプのアイドル。それがみきちゅです。しかもかわいい!DJもできる!こんなかわいい天上人から直接営業をかけられたら絶対落ちる自信があります!

僕「(CDの代金を払いながら)握手もできるんですか?」
マネ「もちろんできますよ!」
みきちゅ「(10メートルほど離れた場所でファンの方々と楽しそうに談笑)」
僕「……。」
マネ「みきちゅー」
みきちゅ「(10メートルほど離れた場所でファンの方々と楽しそうに談笑)」
僕「……。」
マネ「みきちゅー!」
みきちゅ「(10メートルほど離れた場所でファンの方々と楽しそうに談笑)」
僕「……。」
マネ「(一歩前に踏み出して)みき…」
僕「あっ、大丈夫ですよ。僕もそろそろ帰る時間なので(ウソ)」
マネ「そうですか。申し訳ございません…」
みきちゅ「(10メートルほど離れた場所でファンの方々と楽しそうに談笑)」

……超人よ、これが弱者だ。これが握手会弱者の実力だ!接触すらできません!悪いのは僕!みきちゅが1ミリも悪くないのは自明です!弱者は去れ!!いつかみきちゅと円滑なコミュニケーションをとれるような人物になれるように精進したいと思います。

※追記:みきちゅご本人さまからツイートをいただきました。

完全に僕が悪いです!ご友人にまでご迷惑をお掛けさせてしまい大変申し訳ございませんでした。

番外編 柄本明

柄本明

以前、映画館を出たら目の前に俳優の柄本明がいたことがあります。しかもかなりリラックスした格好で。これは映画なの?現実なの?と一瞬目を疑いました。

僕「(え、え、え、えー、柄本明!?驚きの表情で顔を確認する)」
柄本「…(「なに見てんだよ」という感じで睨み返す)」
僕「(うわーこれは本物だ!)」
柄本「…(「だからなに見てんだよ」という感じで睨む)」
僕「(すれ違ってからぼそっと)超かっけー」

柄本明すげーとがってて本当に格好良かった。お見かけした場所から考えるに本物とみて間違いないと思います。威圧する感じも、らしくて良かったです!息子さんも好きです!

最後に

握手会400戦400敗になる自分の将来が目に見えます。片方の眉を剃って山篭りしてる人がいたらお気軽にお声掛けください。たぶんあばばばばばとなると思います。

※アイドルの方々の括弧書きの心の声の箇所は僕の妄想と思い込みです。

・写真出典
朝日新聞出版|dot.(ドット)
TOWER RECORDS ONLINE
Royal Mirrorball Official HP
lyrical school official blog
BARKS音楽ニュース
CDJournal CDJ PUSH
HMV ONLINE
映画「やじきた道中 てれすこ」公式サイト

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